コーラを飲むと歯がギシギシするのは、歯が溶けてるのかなぁ…。
虫歯になりたくないから、飲まない方がいいのかなぁ…。
歯がボロボロになるのは困るなぁ…。
たしかに表面は溶けるけど、心配するほどじゃないよ!
歯が溶けるのは「酸」が原因
炭「酸」飲料って、文字通り「酸」が入っているから、炭酸が問題。
というわけではありません。
二酸化炭素が水に溶けてできる「炭酸」は、あまりにも酸としては弱いので、その働きで骨が柔らかくなるのではありません。
コーラには炭酸よりもずっと強い酸が含まれています。
それが、清涼剤として添加されている酸味料の「リン酸」「クエン酸」「リンゴ酸」などです。
コカ・コーラには「酸味料」としか書かれていないけど、こっちのコーラにはちゃんと「リン酸」と書かれているね。
コーラよりも「すっぱい飲み物」の方が危ない?
酸味料の種類として出てきた「クエン酸」て、レモンなんかに入ってるって聞いたような…
酸味料には「クエン酸」が含まれます。
クエン酸といえば、レモンや梅干しが有名で、こういったすっぱい飲み物には大量にクエン酸が含まれています。
すっぱければすっぱいほど、コーラの比ではない量の酸が含まれているわけです。
だから、コーラよりもすっぱい飲み物のほうが、飲んだ後に歯がギシギシしたりしませんか?
じゃあ、すっぱい飲み物を飲んだら歯がボロボロになるのかっていうと、もちろんそんなことはありません。
口の中には、酸を弱める働きのある、「だ液」があります。
すっぱいものを口にすると「だ液」が大量に出てくる…あ、想像しただけで出てきますね。
これは、口の中にある歯を酸から守るための体の防衛反応でもあるわけですね。
じゃあ、だ液が出る前に体の中に入った酸は体を溶かしちゃうの?
これも答えは「NO」です。
そもそも、体の中にはもっともっと強力な酸である「胃酸」があります。
胃酸には、鉄をも溶かす強力な酸である「塩酸」が含まれるけど、「やべー塩酸でボクの骨が溶けてきたー」なんてことにはならないでしょう。
だから結論として、多少は歯の表面が溶けることはあるけど、心配する必要はないよ、っていうこと。
「酸」より「砂糖」に気を付けて
じゃあ、コーラを飲んでも心配ないんだね!
やったー!!
だからと言って、コーラを飲み過ぎるのは、やっぱりおすすめできません。
ハーバード大学が最近、「砂糖入り飲料水」の摂りすぎにより早死にするという研究結果を発表したそうです。
砂糖入り飲料水を普段から飲んでいると、肥満、糖尿病、動脈硬化症をきたしやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞にかかって死亡するリスクが高まるのです。また、がんにかかるリスクも高まり、がんによる死亡率も上がります。
https://www.mag2.com/p/news/398877
少し詳しく説明すると、
ショ糖や果糖などの砂糖を水分に溶かした飲料水を飲むと、急速に腸から吸収されるために門脈を通して直接肝細胞に取り込まれてしまいます。これは肝細胞にダメージを与えて脂肪肝になります。また、膵臓からのインスリン分泌を促し、全身の脂肪細胞を成長させます。
https://www.mag2.com/p/news/398877
いや~怖いですね。
コーラに限らず、「砂糖入り飲料水=清涼飲料水」のとりすぎは、避けた方が良さそうですね。
おいしいコーラを(たまに)飲もう!
過度に恐れる必要はありませんが、取り過ぎは禁物です。
毎日のようにガブガブ飲むのはいけません。
自分へのご褒美や、気合を入れるときなど、ここぞというときにコーラを飲みましょう。
そもそも炭酸水には、目を覚ませたり、疲労回復、血行促進などの作用があります。
それらの効果を受けるには、砂糖入りの清涼飲料水である必要がないのです。
水や炭酸水など、砂糖やカロリーの入っていない飲み物を中心にして、健康で楽しい生活を送りましょう。
たまにしかコーラを飲まないなら、どうせだったら世界一おいしいコーラでも飲んで、世界一の気分に浸ってみてはどうですか?